子供の三大夏風邪といえば、手足口病・プール熱・ヘルパンギーナです。共通しているのがウイルス性感染症なんですね。
中でも多いのがプール熱(咽頭結膜熱)ではないでしょうか?プール熱は子供特有のもので、夏に多くなる発症します。感染症なので、子供から大人にうつることもしばしばあります。
今回はそんなプール熱が子供から大人にうつる経過を説明いたします。あらかじめプール熱の知識があると、子供からの感染を未然に防ぐことができますよ。
プール熱といえば子供がかかる病気と思っていませんか?
確かに幼児から小学生までの子供がかかる病気と思われがちですが、大人にうつるんですよ。どのようにしてうつるのか説明しますね。
まず、プール熱はご存知の通りプールに入ると感染しやすい病気です。子供の体は、大人と違いまだ抵抗力が弱い状態です。
プールには多数の人が入ります。みんながみんな健康体とは限りませんよね?中にはウイルスを持った人もいたりします。
そうするとどうでしょう。ウイルスがプール内に広がり他の人に感染してしまいます。
そりゃそうですよね。^^;
プールでは目を開けて泳いだり遊んだりしますし、はずみでプールの水を飲んでしまうこともあります。ウイルスにとっては絶好の場なんでしょうね。
大人なら抵抗力があるのでまだしも、子供の場合はそうはいきません。プール熱はアデノウイルスが原因の感染症です。感染症ということは、感染した人の家族が一番感染しやすいですよね。
なので、親をはじめ幼い兄妹がいる家庭は感染する確率がグンと高くなります。同じ屋根の下に入れば当たり前といえば当たり前なんですがね。
子供の使ったタオルやお風呂、衣服またはくしゃみ、咳などにより飛び散り知らぬ間に感染されます。
親(大人)はプールに入っていないのにプール熱にかかるということは、このような事が原因なんですね。
大人がプール熱にかかるほとんどのケースが二次感染なんです。
では、子供がプールにさえ入らなければ感染しないのでしょうか?
いいえ、そうではありません。
確かに、夏の暑いときにプールに入る機会が増えますが、夏場だけではないんです。アデノウイルスが原因ですから夏場のプールだけとは限らないんですね。
ただ、プールはアデノウイルスにとって、居心地のいい場所ということは間違いありません。
プール熱の正式名は咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)という風邪の一種です。
プール熱に感染すると下記の症状がでます。
一般の風邪と違うところは、目の充血と目ヤニでしょうか?ここが判断材料になりますので覚えておくといいです。
自力で治すのが一番です。
もともと人間の体には自然治癒力が備わっています。できれば薬は使わないで治したいものです。しかし、どうしても我慢できないような場合は薬の力を借りましょう。
もともと熱や痛みは体内でウイルスと戦っているために出るものです。薬によって強制的に熱を抑えてしまうことにより、症状が長引いてしまう場合があります。
体内でがウイルスと戦うと体力も消耗します。脱水症状になりやすい状態ですので、水分補給と栄養補給は欠かせません。どうしても喉がいたくて食べるに食べれない場合は、喉に負担が少く栄養価が高いものを摂るといいです。
例えば「はちみつ」をお湯や水で割って飲むのも効果的です。
はちみつには殺菌効果があり、喉の痛みを抑える作用があるんです。それもダメなら良質な水だけでも摂ることをおすすめします。
そうそう、はちみつは乳児ボツリヌス症にかかる恐れがあるので1歳未満の赤ちゃんには絶対与えないでくださいね。
「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」
赤ちゃんのお母さん・お父さんやお世話をする方へ
1. 1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。
2. ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。
3. ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
引用:厚生労働省
子供の場合は、プール熱の症状がおさまったあと、2日間は出席停止という「学校健康安全法」が適用されますが、大人の場合は特に定められていませんので、症状が治まったら出社していいことになっています。
しかし、念のためマスクは必ず使用して出社しましょう。
参考
今回はいかがだったでしょうか?
プール熱は案外軽く捉えがちですが、れっきとした感染症ですので甘く見ると痛い目にあいます。
もしも子供からうつされたら早めに手を打って治したいものですね。
参考文献:厚生労働省 文部科学省 学校保健