今や一家に一台はある電気ケトル。
電気代もポットに比べ安くすみますし便利ですよね。我が家ではティファールのアプレシアという電気ケトルを使ってます。
とても気に入っているのでしっかりお手入れして長く使いたいと思っています。そこで今回は外側と内側をのカビ?(白い斑点)取りも含めて実体験を元にお手入れの仕方を書いてみたいと思います。
電気ケトルはティファールに限らず、本体と電源プレートに分かれます。まず本体外側の汚れ落としですが、柔らかい布に台所用洗剤を薄めたものをつけ、汚れている部分をこするだけで落ちます。
その後乾いた布で拭きあげればOKです。
たわしや激落ちくんなどの研磨剤を含む洗剤は傷がつきますので使用しないようにしたほうが賢明ですよ。^^
毎日使っていればホコリもさほどつかないので、台所用洗剤をうすめたもので十分汚れはとれます。
電源プレートも同じように拭きあげます。
本体も電源プレートも接点部分の金属に水が入らないように注意して下さいね。もし接点部分が汚れているようでしたら、綿棒等を利用して汚れを取るようにするといいですよ。
今度は電気ケトルの内側の掃除です。
まず気になるのは、電気ケトル内にいつの間にかついているカビのような白や黒い斑点ではないでしょうか?
これはカビではなく水分に含まれるカルシウムの結晶がこびりついた水垢なんです。
人体には影響ないので気にすることはないのですが、やはり見た目気になりますよね?
なので、まずはこの水垢を落とすことに専念しましよう。
市販の洗浄剤「ポット洗浄中」を利用する手もありますが、他のモノで代用できますのでわざわざ洗浄剤を買う必要もないです。
水垢(カルシウムの結晶)を取る成分はずばりクエン酸なんです。
では、このクエン酸の代用となるものはなんでしょう?
それは、どこの家庭にでもある「酢」なんですね。酢もクエン酸を含んでいます。それと「レモン」も同じくクエン酸を含んでいます。
と言うか、レモンはクエン酸そのものなんですね。^^
この酢と、レモンの共通しているところは「酸っぱい」ところです。この「酸っぱい」のがクエン酸なんですね。
それでは梅干しもクエン酸なの?という疑問もでます。
その通り梅干しもクエン酸なんですね。なので酢でもレモンでも梅干しでも、さらにはグレープフルーツでも同じように落ちるということになります。
今回は酢を使ってみました。ドボドボと適当に電気ケトルの中へ。水の量は満水にせず、0.6Lくらいにしました。
余談ですが、わたしたちの体(血液)は通常の状態では弱アルカリ性を保っています。それがエネルギーを消費すると酸性の方に傾いてしまうんですね。
そうなると体は通常の状態(弱アルカリ性) に戻そうとして酸っぱいもの(クエン酸)を欲しがるわけです。なので疲れている時やエネルギーを消耗した時は酸っぱいものがおいしく感じるわけです。
クエン酸はエネルギーを作りやすくする作用があるのです。
話をもどします。
電気ケトルの白い斑点はアルカリ性であるためクエン酸により中和させることで取り除くことができるのです。
酢と水を入れて沸騰させ、そのまましばらく(2〜3時間)置いてから中を確認すると水垢(カルシウムの結晶)はきれいに取れていました。^^
なお、酢の匂いが残るので水を入れ何回か沸騰させてから使用したほうがいいですよ。また、水垢が取れない場合は柔らかいスポンジでこすると、きれいになりますよ。
追記
しばらく使っていたら、また白い斑点が出てきたので今度はレモンでやってみました。
5ミリくらいに輪切りにしたレモンをポットに入れて、酢の時と同じように沸騰させてから1時間放置しました。
それでも少し白い斑点が残っていたので、ポットに入れたレモンの輪切りでこすってみたらきれいに取れました。
臭いも酢の時と違い、ほのかなレモンの香りが残りいい感じでした。酢を入れるよりレモンの方がおすすめかもしれませんね。^^
電気ケトルに付いた水垢(カルシウムの結晶)を落とす三種の神器は、クエン酸、重曹、酢といわれますが、クエン酸と酢は上記で説明したとおりです。
では、重曹はどうなのでしょう?
重曹とクエン酸を一緒にケトルに入れて洗浄するといいとの情報がありますが、重曹には匂いを消す作用がありますのでこの効果を狙ったものではないかと思います。
ちなみにクエン酸と重曹を混ぜ合わせると炭酸水ができあがります。
この作用を利用して水垢(カルシウムの結晶)を浮かせ、きれいにするということです。
重曹の粒子は意外と粗いので重曹のみでゴシゴシ洗うのは電熱版に傷がついてしまうためおすすめしません。
重曹を使うなら電気ケトルの内側でなく外側です。重曹を水にとかし、布につけて外側の汚れた部分を拭きます。その後水拭きをすればきれいになりますよ。
ところで、今や重曹はいろいろなシーンで使われますが一体重曹ってなんなのでしょう?ご存知ですか?
重曹とは、化学名では炭酸水素ナトリウムまたは重炭酸ソーダといいます。
人気の重曹にも使い方によっては得意、不得意があります。
重曹が得意とするところは、油脂、タンパク質をある程度分解できることがあげられます。このある程度というところがミソで、重曹が掃除に用いられる大きな理由(洗浄としてのアルカリ剤)なんですね。
また匂いを消す働きもあり脱臭としての効果があります。電気ケトルに酢と一緒に入れることで酢の匂いも緩和させるようです。
逆に苦手なことは、一般の洗濯には向きません。(絹やウールには補助として加えることがある)また、台所のひどい油汚れやアンモニア臭などのアルカリ性の消臭には重曹自体がアルカリ性のため中和できず効果がありません。
今回はいかがだったでしょうか?
ティファールの電気ケトルに限らず、白い斑点はどんな電気ケトルでも発生します。どうしても避けたいのであれは、超軟水を使う意外ありません。
体に無害だからといっても、定期的にお手入れはしたいものですね。
酢の匂いがどうもというのであれば、今回紹介したレモン汁を使えば爽やかな匂いでいいかと思います。
レモンを使う場合は、1個か2個のレモンをギュッとしぼってケトルに入れ、水は少な目(0.5l)くらいにして沸騰させればOKです。コレなら爽やかな匂いもするし洗浄もでき一石二鳥ですね。
ぜひお試しください。^^
参考文献:石鹸百科