風疹と麻疹(はしか)の違いわかりますか?
風邪とも症状が似ているので、よく間違えるんですよね。子供の頃、よく麻疹が云々と話しているのは知っていましたが、風疹という言葉は聞いた覚えはありませんでした。
風疹も麻疹も、似たようなものと漠然と捉えていたんですね。^^;しかし、麻疹は最悪の場合、死にいたることもあるとか?
なので、しっかりと違いは覚えておきたいものです。
今回は風疹と麻疹の違いや、見分け方、流行る季節等をご説明いたします。
風疹と麻疹の違いとは
風疹と麻疹の違いを覚えておけば、症状で判断することもできますので、覚えておいて損はないです。
風疹とは
風疹はウイルス性の発疹症で発熱、発疹があり三日はしかとも呼ばれています。風疹は、はしかと比べると比較的軽い発疹で終わるのが特徴です。
また、最悪の場合でも死に至ることは稀です。
逆に、小児の頃は風疹にかかると免疫力が付くので、あまり問題はありません。
ただ、妊婦の場合はそうはいきません。奇形児や、流産、難産、脳に障害がある子供が産まれやすくなり、非常に危険です。
なので、妊婦が「風邪?風疹?」と迷ったらすぐに病院で見てもらいましょう。自分の判断だけではとても危険ですから注意してくださいね。
麻疹(はしか)とは
麻疹も風疹と同じウイルス性の発疹症です。
症状は、高熱(40度くらいの熱)が続きます。さらに口の中や耳に半端ない発疹が出はじめ、さらに発疹がひどくなると、内臓にまで出ると言われています。(内蔵にできても自分ではわからないですけどね^^)
麻疹は、風疹と違い最悪の場合は死に至る危険性もあるとても危険な病気です。
ただ、子供の頃に一度かかると、大人になるまで免疫がつき感染しにくくなるという一面もあります。
風疹、麻疹の見分けかた
風疹や麻疹の初期の症状は、風邪とにていて間違えやすいです。一番の見分け方は、発疹です。咳、発熱があっても発疹さえ出なければ、風邪と考えてもいいでしょう。
風疹の場合は、38度くらいの熱と全身に発疹が出始めるのが特徴です。
一方、麻疹は熱が出たり下がったりと不規則で40度前後の熱と同時に風疹と同様にからだ全体に発疹がでてきます。また、麻疹にかかると、ほとんどの人が頬粘膜(口の中の頬の部分)にコプリック斑という斑点が出ます。ここが風疹と麻疹の症状の違いです。
なお、PCでもスマホでも「コプリック斑」で画像検索すると、たくさんの写真が出てきますので、検索してみてください。実際に見たほうがわかりやすいですしね。
風疹は、風邪の症状と似ていて、咳や熱が出て全身に赤い発疹がみられますが、麻疹に比べると熱も高熱にはならず、症状も軽いです。
また、麻疹に似ていますが症状の出る期間も短いので、三日ばしかと呼ばれているんですね。
麻疹もやはり風邪に似た症状から発熱して一旦熱は下がります。しかし再び40度前後まで上がりはじめ、全身に発疹が出ます。
麻疹は風疹と違い、肺炎などの合併症などを起こすこともあるので注意が必要ですよ。
また、麻疹の感染力はとても強力で、ほとんどの人が必ず一度は感染します。
風疹と麻疹にかかる時期や季節は?
ちなみに、水疱瘡(みずぼうそう)は12月から7月です。覚えておくといいでしょう。
共に春先から初夏にかけて多くみられますのでこの季節は特に注意してくださいね。
風疹や麻疹は予防できる?
風疹、麻疹は感染症で予防接種により予防は可能です。しかし、感染症のなかには予防接種がないものもあります。
参考までに、予防接種があるものとないものをあげておきます。
予防接種があるもの
風疹、麻疹、水疱瘡、おたふくかぜ、インフルエンザ、ロタ(感染症胃腸炎)
予防接種がないもの
ノロ(感染症胃腸炎)、ヘルパンギーナ、手足口病、プール熱、突発性発疹など。
ヘルパンギーナや手足口病、プール熱に関しては以前書いた記事を参考にしてください。
まとめ
- 麻疹は40度の熱が続き発疹が出て、とても危険な病気
- 風疹は三日麻疹ともよばれ、軽い発疹で住む場合が多い
- 妊婦の風疹は危険。
- 40度位高熱が続く場合は麻疹の確率が高い
- 風疹、麻疹ともに流行る季節は春先から8月が多い
- 風疹、麻疹は感染症の内、予防接種がある部類
今回は風疹と麻疹について書いてみました。
これらは風邪と勘違いする人も多くいます。発熱や発疹の状況を確認し、勝手に判断しないで病院へ行くことをおすすめします。
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